一升餅とは?どんな意味が込められているのか。
みなさん、こんにちは。寄り添う子育てアドバイザー・高橋多美子です。
突然ですが、一升餅(いっしょうもち)を皆さんご存じでしょうか。
一升餅とは、赤ちゃんが1歳の誕生日に1升(1.8kg)ものお餅を背中に背負うという風習のことです。

なんで一升も背負わせるの?

「一升餅」にはどんな意味が込められているんだろう?

今日は一升餅について解説していきますね。
一升餅とは?
一升餅とは、一歳の生まれて初めての誕生日を迎えたお子様を祝う行事、慣わしとして、一升分のお餅をお子様に背負わせて歩かせてみるというものです。
地域によっては「力餅」や「踏餅」「背負い餅」など呼び名もさまざま。
この一升餅の習慣は古来に始まり、それが日本各地で伝承され、今日に至ります。
名古屋市にある神宮寺では一升餅祈祷会(やっこ餅祈祷会)という祈祷会があるほどです。
そんな一升餅ですが、つたい歩きしたばかりの1歳の子どもに何故おこなうのでしょうか。
またそこにはどんな意味が込められているのでしょうか。
一升餅にはどんな意味が込められている?
一升餅には
・一生食べ物に困らないように
・これからの一生が健やかに暮らせるように
このような意味が込められています。
さらにお餅の形が丸く平たいものの場合、
『一生、円満に過ごせるように』という意味も込められているようです。
子どもを想う親心から始まった習わしなのでしょう。
つたい歩きしたばかりの子どもからすると、1.8kgのお餅は相当な重たさです。
泣いてしまう子もいますが、それもいいんです。
・立ち上がれた子は「身を立てられる」
・座り込んだら、家を継いでくれる、堅実に生きてくれる
・転んでしまっても厄落としができた
と言われて、どうなっても演技が良いとされています。
一升餅をおこなう上で注意すべき点は?
一升餅をおこなう上で注意するべき点は3点です。
・地域によって習わしに違いがある
・風呂敷で首が閉まらないように
・転ぶことを考え、周りの荷物に注意
地域によって習わしに違いがある
一升餅は地域によって呼び名が様々あるように、やり方も地域によってさまざまです。
その地域特有の習わしやしきたりなどがあり、気にする家族もいらっしゃると思います。
そういったときは、ご家族に予め確認しておくといいでしょう。
風呂敷で首が閉まらないように
風呂敷で一升餅を背負わせる場合は、赤ちゃんの首が閉まらないよう注意をしましょう。
身体の小さい赤ちゃんはお餅を軽くしても大丈夫です。1升分じゃないとダメということはありません。
大人がお餅を支えたり、最近ではお餅の量風呂敷の代わりにリュックサックを背負わせるご家庭もあります。
是非、ご自身のご家庭にあった方法で。
転ぶことも考え、周りの荷物に注意
大人が近くで見ているからと言っても、何かにぶつかったり、物が落ちてきたりする場合があります。
一升餅を背負せる際は、周りの荷物など十分注意しましょうね。
一升餅のまとめ
今回は、一升餅の由来から注意点をまとめてみました。
一升餅の意味
一生食べ物に困らないように
これからの一生が健やかに暮らせるように
一升餅は大切な我が子の未来を願う行事です。
だからこそ、不慮の事故などは避けていきたいですね。
最後まで読んでいただきありがとうございました!
